今夜ユウノカリイショ

エッセイや小説を投稿いたします。拙いですが、よろしくお願いします。

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

AM 4:30

目覚めるたびに憂鬱になるのは仕事にいく億劫さか、圧倒的な眠気か。時に眠気が連れてくるのは未来に対しての不安。目覚めたては現実を冷静に客観視する傾向がある。現実から逃れるためにもう一度目を閉じてしまう。束の間の幸せ。その刹那の幸せは圧倒的に…

東京、僕は24歳になる。

僕はいつまでもくすぶっていた。12月で24歳になる。東京は至る所で年を追うごとに華やかさを増す。もうイルミネーションを見ても何も感じなくなってしまったのは冷めた大人になってしまったのか、それとも焦燥のせいなのか考えたりしたけど、ただ単に見慣れ…

火花 その3

小説の中から自分に語りかけてくるような言葉が沢山あった。「火花」の終盤にあたる佳境的な場面。徳永が初めて自分の師匠である神谷さんを問い詰めたシーンだった。それは徳永のセリフだった。 「ごちゃごちゃ文句言うんやったら自分でオーディション受かっ…

火花 その2

空を見上げると視界いっぱいに広がる青。青。青。午前中の青空はこの世のすべての憂鬱を晴らし、心を隅まで浄化してくれるように感じる。こんなに空が青いともったいない気がしてくる。東に向けた顔に陽光の暖かさを、これがはぐれた者に与えられた幸せ。 今…